文部科学省委託 公益社団法人「子どもの発達科学研究所」
「不登校の要因分析に関する調査研究報告書」(令和6年公表)P10
「不登校のきっかけは何ですか」の質問への回答として、体調不良をあげている子どもは69%、保護者(父母)は76%におよびます。
また、居眠り・朝起きられない・夜眠れないは、子どもが70%、保護者(父母) 74%と大変高い値がでています。
一方、教師は、体調不良は18%、朝起きられないなどは8%となっています。
子どもの体調不良や家庭での生活習慣について、先生には気付きが少ない状態です。
元気学園としては、この調査結果は、とても合点のいくものです。
子どもは体調不良を訴えてもいるし、また、親は気づいている。しかし、家庭生活にかかわることは、学校では把握できていないのが現状です。
不登校の、きっかけと原因は、同じこともあれば違うこともあります。
不登校の原因は、複合的です。
その中でも、体調不良は、不登校の大きな原因の一つと、元気学園では考えています。
中学生の頃に不登校だった大学生が、この結果を見て、コメントしていました。
「体調不良は感じているけれど、生まれてからずっとなので、不登校の原因が体にあるとは、子どもも気づいていませんよ。」
「だから、元気学園の治療教育の良さは、本人も気づいていない身体に注目してなおしているところです。さらに、勉強や運動、器用さ、コミュニケーション、生活力もつけてくれるところが、成果が大きい理由だと思います。」
体調不良は、不登校になる前の、「学校がつらいな」と思っている段階にもあります。
子どもの困ったこと、早めに見つけて、うまくいく方法を身に付けていきたいですね。