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不登校の人数

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2. 不登校の人数

不登校は全国で34万人、長期欠席者は49万人を超す

下記の表をご覧ください。

不登校が34万人というだけで衝撃ですが、実際に、学校に行っていない子の人数は、この表にあらわれているだけで、病欠もあわせて全体で、49万人という数字になります。
不登校の割合は、小学生2.1% 、中学生6.7%です。

以前から、病気で学校に行けない子たちは、一定割合いましたが、これほど多いのは、何があったのでしょうか。
コロナの影響だけではありません。

実際には、不登校(=学校にいかない・いけない子どもたち)の人数は、もっと多いと考えられます。

「その他」の具体例:

ア、保護者の教育に関する考え方、登校についての無理解、家族の介護、家事手伝いなどの家庭の事情から長期欠席している者

イ、外国での長期滞在、国内外への旅行のため、長期欠席している者

ウ、連絡先が不明なまま長期欠席している者

エ、感染症の回避(ただし、「非常変災等児童生徒又は保護者の責任に帰すことができない事由で欠席した場合などで、校長が出席しなくてもよいと認めた日」として、指導要録上、「出席停止・忌引き等の日数」の欄に記入し、欠席とはしないとされた者を除く。)

文部科学省 初等中等教育局児童生徒課
「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」p.67

不登校の現状、学校に行かなくても出席扱いに

生徒の父母から、
「うちの子は、学校に行っていないけれど、不登校ではないといわれていました。
夕方プリントを取りに行くと、『これで出席扱いになりますから』とのことでした。
プリントをもらうだけで、出席ですと言われて、「本当にこれでいいのだろうか?」と不安に思っていました。」

このような話を、よく聞くようになりました。

この表にでていない、もっと多くの学校教育を受けていない子どもがいると考えられます。

ここで重要な事は、学校が悪いわけでもなく、出席扱いになるかどうかでもありません。
十分に教育を受けずに大人になってしまう子どもが、日本に増えていくことです。

一人一人の子どもが豊かな人生を歩むために、10代の心と体を育む教育はとても大切です。
イキイキとした子どもの笑顔は、親にとってもエネルギー源となります。
子どもに適した教育環境を作っていかないといけないとあらためて思います。

不登校と病欠について

他の生徒の父母から、
「うちの子は、『病欠扱いだから、不登校ではありません』と言われていました。
確かに腹痛は訴えていましたが、家では普通に動いていましたし、完全に寝込んでしまったり、病院に入院したりするものではなかったので、病欠と言われても、スッキリしない気分でした。
いろいろ検査をしても原因不明で、心の病だといわれたら、そんな気もするし、他に手立てもなく悩んでいました。」

「大学病院の医師に紹介されて、元気学園にたどり着き、体調不良のところと、普通に生活できるところをきちんと判断してもらえて、おかげで、毎日、元気で活発にしています。
自分の反省も含めてですが、判断違いの不登校がとても多いと思います。」

不登校に、コロナの影響は?

コロナが不登校の原因だという方も多いですが、真の原因はコロナではないと元気学園では考えています。

コロナにより、学校を休むことに抵抗がなくなった人がいるかもしれませんが、だからといって、学校に行かなくてよいとはならないものです。
何でもかんでもコロナのせいにしてしまうと、真実を見落としてしまいます。

【参考】不登校の人数(静岡県)

静岡県の不登校も全国傾向と同様に激増し、小中あわせて11,742人となり、始めて1万人を超えました。
小学校は4,703人(前年度比42%増)、中学校は7,039人(同15%増)で、小学生の不登校数が大きく増えていることがわかります。

長期欠席者全体では、1.4万人を超えています。

不登校の全国順位としては、小学生は9位、中学生は10位となっています。

不登校は、成長や学びのチャンスを逃すことにつながるので、一人一人の子どもたちが、教育から離れないような取り組みが必要です。

文部科学省 初等中等教育局児童生徒課
「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」p.79-81

【参考】不登校の人数(静岡市)

静岡市の不登校は、小学生が701人(前年度比34%増)、中学生は1,247人(前年度比10%増)となり、前年に比べて大きく増加しています。
小中学校における不登校の人数合計は、1,948人、長期欠席者の合計は、2,300人弱となっています。
総生徒数からの割合では、小学校は1.8%で全国平均とほぼ同じで、中学校は7.6%と全国平均より上回っています。
小学生の不登校の増加が顕著で、早い年齢からの教育離れ・勉強離れによって、将来に傷跡を残さない不登校対応をしていきたいです。

文部科学省 初等中等教育局児童生徒課
「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」p.82-84

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