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放っておいてほしい。でも、本心は変わりたい。

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この指止まれ!
本人と父母の体験談

No.15

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本人

中学生・女子

進学校

言及なし

放っておいてほしい。でも、本心は変わりたい。

今何をしていますか?

普通の大学生活を送っています。
勉強に関しては、周りに置いていかれることもなく、友達もできて、ほかの「普通に学校に行ってきた子たち」に自然になじんでいます。「寮生活で、少し特殊な学校に行っていた」ということは友達にも話してあって、特に仲のいい子は私が不登校だったということも知っていますが、特別気を使うというわけでもありません。
日々の小テストや期末試験、レポート課題に追われていますが、とても楽しく過ごしています!

元気学園に来て良かったなと思うこと

現在、自宅から大学に通っていますが、社会に出て必要な様々なことを両親に教わることができています。
不登校のままであれば、家族ともまともに話すこともできないために、暮らすのに必要最低限の知識すら得ることができずにただ家族に世話をしてもらって、依存して暮らしていたと思います。

私が不登校になってから暗かった母は、私が学園に来てからは、みるみる快活になっていったように感じています。
家族の関係を修復していただいたことが一番大きな感謝です。

それから、元気学園での生活は何より楽しかったです!寮の友達はお互いをよく知った大切な仲間です。
普段生活していても、無性にみんなに会いたくなることがあります。
元気学園にきて大切な、第二の故郷ができました。それをとてもうれしく思っています。

今に活かされていることはありますか?

学園では「相手に対する礼儀として当たり前のこと」や「どんなふうに振る舞うべきなのか」を生活の中で教えてもらいました。周りの子たちが先生の話を真剣に聞いていて、自分も自然と真剣に耳を傾けるような雰囲気が学園にはあって、その生活の中で自然と身についていったことがたくさんあります。

そのなかの一つは「相手の目を見ること」です。
講義をうけるとき、顔を上げて教授のほうを向いて話を聞いているのと下を向いて聞くのとでは理解の度合いが違うのが実感できています。顔を上げているとその分教授と目が合ってあてられる回数も増えてしまってちょっぴり焦ったりもしますが、「真面目に聞いている学生」として顔を覚えてもらえたりもします。
話を聞くときは相手の目を見るというのは「当たり前のこと」ではありますが、その当たり前が確実にできるようになりました。

加えて、自分が意識していると、周りのちゃんとできている人と、そうでない人に気が付くことができます。
まず自分がそういう小さな印象の違いに「気づく」ことができることは、大事なことだと思います。
学園での生活で、そういう「気づき」をたくさん持てるようになったと感じています。

ここに来ていなかったら?

家族と不安定な暗い関係のままで過ごし続けていたと思います。
私も周りに追い詰められていたし、私が周りを追い詰めてもいました。
あのまま時間が過ぎていたらどうなっていたのか想像もできません。

今、不登校で悩んでいる人へのアドバイス

私は不登校の状況から、母の努力と先生方との幸運な巡りあわせで再び立ち上がることをサポートしてもらえました。
私は「手を伸ばされる側」だったので、どんな風にしてあげたらいい、と具体的なことは分かりませんが、私が不登校の時、どういう風に接してほしいと思っていたかと聞かれると、正直「放っておいてほしい」という想いを一番強く持っていました。でも、あのとき放っておかれなかったからこそ、今の私があります。
当時の私は、現実から目を背けようと必死になっていました。拒絶するしか身を守るすべを知りませんでした。
自分の選択がどういう結果を招くのかを、分かっていても考えないようにしていました。
その状態から、私が嫌がっても無理やりにでも、正しい道へ導いてくれるところへ送ってくれた両親に今はとても感謝しています。きっと、今悩んでいる子も、どこかで変わりたいと思っていると思います。停滞の中にいることに、不安感を持ち続けていると思います。ほんの少しでも、前に進めたら。きっと笑顔が戻ってきます。

お父さん、お母さんが「これがきっと、この子のためになる」と思う方へ、連れ出してあげてください。

子どもを連れだせない方へ(学園より)

本ケースは、子どもが動くまで時間がかかったケースです。
本人は1年近く学園に来ることができず、その間、お母さんだけが学園に通ってきていました。
そのことについて、子ども本人へ聞いてみました。子どもを連れだせない方は参考にしてみてください。


学園:(お母さんだけ通ってきてたけれど)どんな気持ちだったの?
本人:知らなかったんですよ
学園:そんなことはないと思うよ。秘密にはしていないはずだから。
本人:その頃のことは本当に覚えていないんですよ。頭が変になっていたんだと思います。
学園:実は、みんな同じように言うよね。覚えていないって。おかしくなっていたって。
本人:そうなんですよ、口ではいろいろ言うし(基本イヤだけなんですけどね…)、思考能力はゼロです。
   今思うと、まともな判断なんてゼンゼンできていなかった。
学園:やっぱり、お母さんが救ってくれたんだね。よかったね。
本人:ホントですよ。あのまま意地を張ってたら、とんでもないことになってました!

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