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人生を生きる力をもった子どもに育てる

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この指止まれ!
本人と父母の体験談

No.06

中学生・女子

言及なし

人生を生きる力をもった子どもに育てる

1. どのくらいから、あれっ?おかしいな?不登校かな?と思い始めましたか?

中学校に入学し、何日か経つ頃、夜になると「明日行きたくないよ~」「先生が怖いよ」「クラスの人が怖いよ」と言い始め、日に日にそれが強まり泣くようになり「これは、まずいかな」と思い始めました。

2. 不登校になって、まずどうしましたか。

先生に相談し、保健室登校を試すことにしました。
しかし、先生や友達の「教室に来て」のプレッシャーに保健室すら怖いというようになり完全に不登校になりました。

3. その時、家族として、一番困ったことは何ですか?

学校に行かない事をめぐるやりとりで、子どもとの仲がドンドン悪化していき、「親ですら味方でない」という感情になっていく子どもに気付きました。
スマホやゲームの使用を制限し始めたのですが、それを巡っても何度も大きなケンカになりました。

4. こどもの不登校の原因は、何だと思っていましたか?

子どもにはもともと昔から少し人間関係が苦手なところがあり、「中学ではがんばる」と言っていたのですが、結局うまくいかず、自信を完全に失ったように思いました。

5. また、それは、不登校の初期と、時間が経ってからでは同じですか、違いますか?

不登校初期は、学校への恐怖だけだったのが、不登校を巡り家族仲もどんどん悪化していきました。
また、「保健室なら行ける?今日だけ休む?その代わり明日は行くんだよ」と、こちらが子どもの希望に合わせて妥協しても、その約束が破られることが続き、「これは決して改善せず、子どもの希望に合わせていくと、むしろ悪化する」ことに気付きました。

6. どうやって、元気学園を知りましたか

何とか解決策を探すため、発達障害や不登校の子どもの本を読んだり、インターネット検索しているうちに元気学園のホームページを見つけました。

7. 連れて行ってみようと決めたのは、なぜですか。

小林先生の本を入手し、ホームページやブログを読んで、その理念に共感し、何より、ブログでの活動がとても楽しそうなこと、それを見た子どもが興味をもったことでした。
家から通えるフリースクールも検討したのですが、「家から通えるフリースクールでは根本的な心と身体の解決にはならないのでは」と思い元気学園を訪ねることにしました。

8. どのようにして、連れてきましたか?

子どもがすでにブログなどで元気学園に興味を持っていたので、自然に来ることができました。
それでも行く日が近づくにつれて不安はあったようなので、その時は、楽しそうな活動を見せて気分を盛り上げさせました。

9. ここにきて、親としてよかったこと。また、子どもの言葉や態度、行動で、成長を感じたり、印象的なこと

入学後5日後の初めての面会の時は、まだ少し緊張が強い感じはしましたが、ほっぺがピンクで顔色がいいのは気付きました。決してイヤそうではなかったので、少しホッとしました。
しかし、2週間目の面会では、ビックリでした。
学園に大分慣れ、普段ダラダラだった姿勢が良くなり、声も穏やかで明るく、腫れぼったかったまぶたがパッチリして、きらきらした目に戻っていました。何年かぶりの屈託のない笑顔も見られました。

学園に来るまでは、自分の好きなゲームやネットの話しかできなかった子どもが、ニュースの話や、歌番組の話、本で読んだ雑学の話などいろんな会話ができるようになっていて、たった2週間での変わりように、本当に、「何があった!?」と驚きでした(笑)
先生から聞いた話や、学園で会ったことを色々と楽しげに話してくれるその姿は、まだ人間関係で疲れていなかった保育園や小学一年生の頃に戻ったようで、側にいて、何度も目頭が熱くなってしまいました。
正直、先生から「すぐ変わりますよ」と言われていても、「うちの子は頑固だし手強いだろうなぁ」と夫婦で話していたのですが、2週間目の面会の変わりようで、「ここに長くいればいるほど、生きる力を得られる・・・!!」確信を持てました。

10. もし、きていなかったら?

不登校は続いていたでしょうし、本人の精神状態も家族仲も相当に悪化していたと思います。
不登校時は、本当に毎日子どもが何もできなくなっていくのを感じていました。
正直ストレスで頭痛がドンドン悪化していた私(父)は倒れていたかもしれません。

11. 今、不安におもっている人や悩んでいる人へのアドバイス

元気学園の先生方の長年のノウハウは確かなものだと思います。
連れてくることさえできればきっと改善の道は示していただけると実感したのですが、連れてくるために子どもと親の仲を改善する必要はあると思います。
一番難易度が高いのはそこかも?

我が家では、不登校が続いて子どもと喧嘩が毎日になり、子どもがプチ家出したときが最も状況が最悪な時でした。その後、不登校や発達障害の本を読んで、勉強したおかげで、「ただ叱るだけでは子どもとわかり合えない」事を知りました。

「自分は味方だ」という関わりをし始めたことで、少し子どもとの関係が改善し、子どもの「本当は変わりたい、元気になりたい」という考えに共感し、こちらがネットで見つけた元気学園のホームページに興味を持たせることができました。

12. その他、ご自由にどうぞ

元気学園に子どもを預けることに罪の意識を感じるとか、きびしいのではという不安はあると思うのですが、いざ子どもが変ったのを目の当たりにすればそんな心配は吹き飛びます。
きびしいところは全くなく、きちんとしているので、信頼できます。

うちの子は、中学になってから「先生が厳しくて怖い」と言うのが不登校の大きなきっかけでしたが、元気学園の先生方に関しては、「こんな良い話をしてくれた」「こんな面白いことがあった」と色々と明るく話してくれました。
自分を本当に心配してくれる大人だと分かったから、「味方」と感じて、素直に教えを受け入れられたのだと思います。

私が、元気学園の先生方の理念に最も共感するところは、「人生を生きる力をもった子どもに育てる」ことを重視していることです。
先生方は、子どもが不登校の学生時代を乗り切るのではなく、成人してからも、健全に生きられるような長期的な視野で考えられていて、それは子どもの将来をずっと不安に思っていた私にはとてもありがたいことでした。

勉強ももちろん教えていただけるにせよ、長い人生に必要なものは勉強よりも、心と身体のたくましさだと思っています。自分に自信があれば、大体のことはなんとかなる。
学園で得られる経験値は、普通の学校に行くよりよほど大人になって役立つものばかりだと感じています。

お金の心配をする方もいるでしょうが、ブログなどで元気学園の活動を見ていただければ、それだけのことをしてもらっているし、子どものために使われています。
人生経験を積ませてもらえる良い私立に通わせていると考えれば、将来への良い投資だと思えます。

そして、小林先生の、不登校の子どもをなんとかしてあげたいという気持ちもまた、学園にとどまらず、日本規模の広い視野で考えられています。
そのお考えに賛同し、少しでもお役に立てればと思い、この文を書かせていただきました。

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