No.09
母
小学生・男子
腹痛/胃痛/便秘/下痢
学校復帰に挑んだが、身体がついていけない現実
わが子から笑顔が消えました。
小5の2学期から、委員の仕事がつらいつらいと帰って来るようになり、月曜日の行きしぶりが始まりました。
とうとう小6のGW後から不登校になりました。小6の担任の先生は、毎朝、訪問していただけ、行事には参加出来る程度の登校でした。秋頃には、心療内科に通い始めました。
中学生に進級し、気持ちを新たに、入学式からGW前まで毎日登校し始めました。部活にも入部し、朝練から夕練まで1日学校生活を過ごせた1ヶ月でしたが、力果てたようにGW開けから、また不登校に戻りました。
学校には行けませんでしたが、勉強には興味を持ち、勉強がしたいと、中1の夏休み前から、個別指導の塾に通い出すことは出来ました。
この頃の相談相手は市の教育委員会の教諭でしたが、ただ話しを聞いて頂くと言う感じでした。
これでは、埒が開かないと県教育委員会にも相談しましたが、こちらも話しを聞いて頂けるだけでした。
相談と言うよりは愚痴聞きだけの対応で解決には結びつかず、一番苦しい時期でした。
中学1年の秋頃、学校からの紹介で市の支援センターに顔を出せるようになりました。学校復帰を目指した支援でしたので、支援センターから学校に行くも、教室には入れませんでしたので、相談室で給食を食べて来るのが主な過ごし方でした。
親としては、支援センターに行け、学校で給食を食べて来るだけでも、世間と接していられている、一歩前進しているのだと思っていました。しかし、毎日継続する事は非常に難しく、支援センターを休んだり、学校に顔を出さなかったり、塾を休んだりとムラがありました。自宅では、ゲームをするか本を読む、そんな毎日で気の休まる日はありませんでした。
あっという間に時は過ぎ、中3になりました。
本人は、高校に行くつもりでいましたので、好きな数学と理科の授業だけ出るようになりました。高校見学にも出かけ、目標の高校入学を目指しました。しかし、中学校の方から、「入学は出来ても本当に通えるのですか?」と現実問題を突きつけられました。どん底の真っ暗闇の中に再び突き落とされました。
「学校復帰に挑んだが、身体がついていけない」これが、現実でした。
元気学園は、塾の先生に紹介され、ここしかない!と面会に伺いました。
実は、中1の時期に一度、元気学園の相談に伺っておりましたが、その時の私たちには気づけませんでした。
私達は、気付きまでに長い時間をかけてしまいましたが、2度目にお会いした元気学園の先生から、元気学園の考え方、そして、体を治しましょう!と、問題の視点を体へと気づきを頂きました。
私達は、今まで進むべき方向を間違っていたのでした。
元気学園への入学の親の意志を伝える時、いつも親の話しを、目を半開きにして聞いているのか聞いたふりをしているのかわからない表情の本人も、まだ小さくて理解するのに難しい妹も、父親が噛み砕いた真剣な話しに耳を傾け聞いていました。結果、「元気学園で体を元気にしよう!」と、家族みんなの心にストンと落ち、方向転換が出来ました。
ずっとそばにいた親なのに…、我が子に腸の問題、心臓の問題、無呼吸の問題があることに気づきもせず、長い間つらい思いをさせてしまいましたが、本当に気づけてよかったです。
元気学園に出会わなければ、親の凝り固まった視点で見つからない原因を探し、ずっと「心の問題?」「生真面目な性格の問題?」と思い込んで何も解決出来ずにいた事でしょう。
家から出る事もままならなかった子が、運動療法、食事療法を取り入れた学園生活で、血色良い顔になり、胸板厚い体を手に入れつつあります。マラソン10キロを完走したり、短期留学、元気学園に出会う前には想像出来なかった事が現実となっています。
良き先生に出会い、幅広い医療チームの治療を受け、仲間、そして、友に出会えた事もあり、今では体の心配から希望ある未来への確信へと変化しています。子どもに笑顔が戻りました。離れての生活ですが、家族も笑顔になりました。