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わたしも、もっと早くに出会いたかった

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この指止まれ!
本人と父母の体験談

No.37

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わたしも、もっと早くに出会いたかった

戸惑いの日々からの再出発

私が不登校になったのは高2の秋でした。
それまで、小学校も中学校も普通に毎日通っていました。周りで不登校の人もいましたが、「どうして学校に来ないんだろう?」と不思議に思っていたくらいです。
高校は、毎日通ってはいたものの、だんだんと学校生活についていけなくなりました。
遅れ始めると追いつくのが大変で、「もうだめだ」と全てを投げ出したのが高2の秋です。

なぜ学校へ行けないのか、自分でもわからず、苦しかった

家族との仲はわたしが高校生になってから最悪でした。
勉強や部活がおろそかになるにつれ、日常生活もルーズになってしまったからです。
特に母とは顔をあわせる度にけんかをしていました。
今まで出来ていたことがどうしてできないのか、よく責められました。
「わたしだってわからないのに!」「できればやってるのに!」
その時はなぜ学校へ行けないのか、自分でもわからず、苦しかったです。

とにかく留年しないように、単位を落とさないように、通おうとしていましたが、制服に着替えて、いざ玄関に立つと、外へ出られないのです。
母と、「行け、行かない」と引っ張り合いもしました。

結局、やめることになりました。

何もできず、ただ時間がすぎるばかり

ずっと憧れていた学校で、地域では一番の進学校です。合格して万々歳で、周りのみんなが喜んでくれていました。
そこをやめたことを受け入れられず、ずっとしがみついていました。
知り合いや親せきに恥ずかしくて会いづらくなり、家に引きこもりはじめました。

家族も、わたしをどう扱ってよいのかわからないようでした。
罪悪感でいっぱいで、「こうしている間にもみんなは・・・」と思うと焦るけれど、何も手につかず、ただ時間が過ぎるだけでした。

弟も不登校に・・・

「しばらく休めばよくなる」と言われたり、カウンセリングを受けたり、心療内科で薬をもらったり、漢方を飲んでみたりしましたが、なにも解決しませんでした。

そのうちに、中学1年生だった弟も不登校になりました。
本当に自分勝手な考えですが、弟も不登校だなんて嫌でした。
家でずっと一緒にいるのに一言も口をききませんでした。
他人のように感じていました。仲良しの兄弟だったけれど、大嫌いでした。

やっと信頼できる大人に会えた

家族に申し訳ないという気持ちで、「私さえ生まれてこなければ」と思い、何回も、毎日のように、死にたいと考えていました。1年間何もせず時間がたち、それでもなんとか大学に行かなきゃ・・・と考えていたころ、母から元気学園のことを聞きました。

来るまで不安だったし、すっごく緊張したけれど、ここで出会った先生は今まで会ったことのない大人でした。やっと、信頼できる大人に出会えたと思いました。

「私の弟、私の家族」と思えるように・・・

入学して、まず、身体の調子がよくなりました。
頭痛や生理不順、寝つきが悪くて悩んでいましたが、それもなくなりました。
わたしが元気になって、笑うようになると、家族もとてもうれしそうでした。

弟は、わたしが入学して1年後に元気学園に入学しました。
今まで、険悪な雰囲気で、何年もまともに口をきいていなかったので、初めはこわかったです。複雑な思いがしました。
でも、今では、昔のように「私の弟、私の家族」と思えるようになりました。

わたしも、もっと早くに元気学園に出会いたかった

日に日に変わっていく弟の姿を見て、うれしい気持ちと同時に、「うらやましい、いいなあ」という気持ちになります。
わたしも、もっと早くに元気学園に出会いたかったです。
年齢が上になってくると、どうしても変えることが難しい部分があります。
先生に指摘され、「自分のこういうところがいけないんだ」「こうすればうまくいくのに」とわかっていても、実行することがなかなかできません。

最初の一歩さえ踏み出すことができれば、きっと笑える日がきます。わたしがそうでした。

今年から、わたしは大学という次のステップへ進みます。
自分の弱い部分を知ったからこそ、守られてきた学園を出て、社会と合流することが不安に思うこともあります。
本当は、もう少し時間をかけてなおしたい、力をつけたい、と思います。「時間が足りない!」と思うのです。だからこそ、今、家でくすぶっているみんなには、早く、「良い出会い」をしてほしいです。

今、1人じゃどうしようもない事も、出会い1つで、明日にでも変わること、いっぱいあります!
最初の一歩さえ踏み出すことができれば、きっと笑える日がきます。わたしがそうでした。
わたしは不登校で道からはずれてしまっていたけれど、学園へきて、良い方向へ向かせてもらいました。
これからは、自分の力で前進していけるように頑張りたいです。

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