生徒からの声

中学生から

今の自分を考えるとき、元気学園との出会いから変わったこと
元気学園に来るまでは、毎日好き勝手に過ごし、ご飯も食べずに、毎日文句ばかり言っていました。いつも自分は正しいと思い、「何で私なんかが生まれてきた んだろう。」と思っていました。でも、元気学園に来てから全ての物の考え方が変わり、自分のいけない点、おかしい点に気付きました。そして皆と一緒に暮ら し始めて、「生まれてきて良かった。」「生きていて良かった。」と思うようになり、家族や先生方、友達に感謝できるようになりました。今自分はとても幸せ だと思います。

家族について
つい一年前まで、家族は嫌な存在で、いつも家族を嫌い、迷惑ばかりかけていました。しかし、家族と離れて暮らしてみると、そのありがたさ、暖かさを改めて 感じました。親が言ってくる嫌な言葉も、応援するために言っている言葉だと理解できるように、家族がどんなに心配し、愛しているかを痛感できるようになり ました。
こうして毎日おいしい食事をすることができるのも、きちんとした衣服を身に着けられるのも、家族のおかげです。今、家族はかけがえのない存在です。

友達について
私にはずっと友達と呼べる人がいませんでした。
そもそも「友達なんていらない、必要ない。」と思っていたからです。
今思うと、そのころは毎日がとても寂しかったです。
しかし、元気学園に来て、みんなと楽しく仲良く過ごしているうちに、「友達っていいもんだ。」と思うようになりました。同時に、付き合う友達はきちんと選 ばなくてはならない、ということも学びました。「人は善悪の友による」というように、付き合う人によって人生が変わってしまいます。こうして考えてみる と、私の周囲にはとても良い友達がいて、私は恵まれているんだ、と思います。

高校生から

今の自分を考えるとき、元気学園との出会いから変わったこと
昔と変わったことで、まず1つは生きる希望を持てたことです。学園に入学する前は、生きているのが辛くて嫌でした。しかし、学園の先生方や皆に出会えて生きているってこんなに楽しいことなんだと実感しました。
2つ目は、今まで飲んでいた沢山の薬を飲まなくて済むようになったことです。薬を飲んでいた頃は頭がぼーっとして集中力がまったくありませんでした。学園に来て薬を止めたら、少しずつ長い時間いすに座っていられるようになりました。
3つ目は、笑うようになったことです。
4つ目は、家族と仲良く穏やかに過ごせるようになったことです。昔は兄と一言も会話をしなかったのですが、今では勉強を教えてもらっています。心も強くなったし、体もがっちりしてきました。元気学園との出会いで人生の再スタートができました。

家族について
不登校になって、何もかもが嫌になったときに辛いのは自分だけだと思っていました。けれど、父が泣いているところや母が泣いているところを見たとき胸が痛 みました。でも、その時自分は何もできませんでした。自分が変わることもできませんでした。今でも、父や母が泣いているところをを思い出すと涙が出てきま す。今、考えると辛かったのは自分だけではなくて家族みんな辛い思いをしたのだと思います。だから、自分はもっと強くなって、もう父と母を泣かせません。

友達について考えるとき 
私は昔から、友達に何でも打ち明けることができませんでした。どの友達にもいい顔をしてしまい、嫌われるのがとても怖かったのです。でも、ずっといい顔を するのは無理だと気がつきました。今は、辛いことも悲しいことも楽しいことも言えるのが本当の友達だと思います。

大学生・18歳以上の人から

元気学園に来て変わったこと
元気学園に来るまでは、人が自分に対し何かしてくれることを待っている人間でした。学校でも上手くいかず、「どうしてこんなに困ってるのに、特別扱いして くれないの」「どうしを仲間に入れてくれないの」とばかり思って、悪いのは周りだ、自分は何も悪くないと思っていました。毎日文句の塊でした。けれど、学 園に来て、何かして貰うのを待っているのではなく、自分から発信すること、何かされたら「ありがとう」と心から思うことを学びました。すぐに何でも嫌だ辛 いと言って泣き出してしまう状態だったから、みんなから受け入れられなかったんだと今は思うようになりました。逆に、公共心があり、いつもニコニコしてい て、どんなことでも進んで参加する気持ちのいい人は、みんな「一緒にいたい」と思うはずです。相手を悪者にして泣いて勝つのではなく、自分の悪い部分に気 づき、前向きに行動することによって、よい人間関係を気づくことが出来ると分かりました。

幸福について
自分の能力を最大限に生かして生きることだと思います。私達は、一人一人能力に個人差があり、運動やスポーツが得意な人、機械に強い人、計算が速い人など 様々です。得意なこともあれば、苦手なこともあります。そういう自分の特性を理解し、それをいかした生き方をして、社会に貢献できるのなら、それが一番幸 せだなあ、と思います。

家族について
まだ家に引きこもっていたとき、毎日のように家族に叱られていました。
「どうして動けないの、このままで良いと思っているの…」
こんなに辛いのに、何故そんなに怒るのだろう、と、家族が本当に嫌いだったときもありました。けれど、現実的に考えてみると、あのまま引きこもりを続けて いたら、自分で自分の人生をぶちこわしていたでしょう。「このままではだめだ」と考え、あんなに背中を押そうとしてくれていたのだと思います。いままで育 ててくれて、どんな風になっても見捨てないでいてくれたから、今ここにいるのだと思います。


前
父と娘の不登校時代
次
不登校からの大学受験合格白書:対談 Q&A