No.39
本人
中学生・男子
言及なし(体力がない)
大学進学と就職活動で気づいた、もらったものの大きさ
不登校の時に、元気学園に出えてよかった
元気学園で身につけたものの価値を、卒業してから実感しています。
先生たちと出会っていなかったら、もしかしたら、とりあえず大学生になっていたかもしれない。しかし、絶対に、途中で辞めて、続けていけないだろうな、それに、就活なんて、とてもできなかったと思います。
今の自分には決してなれなかった。
不登校から大学に進学しても、中退が多いとか、就職まで結びつかないという話をよく聞くのですが、確かに難しいと感じます。
なぜそう思うのか?僕の経験を聞いてください。
大学生活で必要なもの
大学生に必要なものは三つあって、一つは、文章を書く力、二つ目は、周りの人と仲良くすること、三つめは授業に毎日出ることです。
一つ目の文章を書く力は、レポートを書くときに必要です。
大学の課題のほとんどはレポートで、最低400字、最高2,000字書かなくてはなりません。もし課題が毎回出る授業を取ってしまった場合は、たいへん多くのレポートを書くことになります。
二つ目の周りの人と仲良くすることは、大学生活を円滑に進めるうえで重要です。
大学ではクラスというまとまりが、ほとんどありません。そのため、最初は周りに知っている人が誰もいない状態で、グループワークがある授業などを受けなければならず、その輪をうまく作る能力、人の輪に入っていくことが必要になります。
三つ目の授業に毎日出ることについては、大学を確実に卒業するうえで不可欠です。
大学は授業に出席するもしないも自由です。ですが、授業に出なければ、課題はわからないし、内容も分からなくなるので、単位を落とすことにつながります。
大学生になればできると信じていた
たぶん、不登校の親子は、大学に入ってしまったら、これらが自然にできるようになるものだと考えているのではないでしょうか?実は、僕も、同じようなときがありました。
しかし、大学に入って驚いたことが、みんな、最初から、それなりに何でもできて、何でもこなしていくことです。
大学入試の点数だけでは、はかり切れない実力というものがあることを、肌で感じました。学園では、先生たちに、大学に入ってからの様子を教えてもらって、知っているつもりでしたが、聞いた話と、経験することは、大きな違いがありました。
学園の卒業生たちで、「大学に入って、先生たちの言う通りだってわかった!!」という会話をよくします。
僕の場合は、大学入学前に、これらの実力をつけていたおかげで、大学生活がスムーズにすすみました。
とはいっても、余裕があるわけではなく、人間関係や勉強で、苦労した時もあります。
しかし、乗り越えるだけの力がついていました。
土台をしっかりつくってもらえたのだと思います。
それに気づいたのは、就職活動の時でした。
就職活動で気づいたこと
就職活動をする上で、学園生活で身に着けたことが、すべての準備になっていました。
大学で教えてもらったことより、元気学園で身に付けた考え方や常識、礼儀や人とのかかわり方などが、とても役に立ちました。
自分の力になっているということを実感しました。
過去を振り返ってみても、この先の未来を考えてみても、不登校の時に、元気学園に出会えたことは、幸運でした。
不登校のときに、気持ちに流されたラクを選ばなかったのは、母や祖父のおかげだと思います。
もし、不登校の時に、「好きにしていいよ」といわれていたら、「易きに流れる」選択をして、何をするのも中途半端なあのまま、大人になっていたでしょう。
すると、大学どころか、働けなかっただろうな・・・と、今の自分になってみて気づきます(その時は、「そんなことあるわけない、やる気になればできる」と思っていましたから)。
疲れやすい体をかえる、性格をかえる
ここまでで、ほとんど触れませんでしたが、学園に入学して、一通りの医療検査をして、疲れやすい体を元気にしてもらったことは、すべてのベースになっています。
また、性格についてもよく理解してもらっていて、ありがたいなと思います。
時々、先生は、僕以上に僕のことを知っているのではないかとおもいます。その時は、よくわからないのですが、時間がたってみると、「ああ、あの時のアドバイスは、こういうことだったのだ・・・」ということが、これまでにも、何度かありました。
その時、その瞬間に役に立つアドバイスだけでなく、将来ふと思い出し、味わいが変わるような言葉をもらえる場所はなかなかないのではないかと思います。
学園でもらった言葉、経験を生かしながらこれからも頑張っていきます。
ぜひ今不登校で悩んでいる方たちは静岡に来てみて下さい。僕は、人生を変えるような出会いをしました。皆さんにもきっとそのような驚くべき出会いがあると思います。