No.12
母
中学生・男子
頭痛
様子を見ているだけでは何も変わらない
どのくらいから不登校かなと思い始めましたか?
小学4年生からスポーツ少年団のバレーボール部に入団しましたが、6年生くらいから本人自身も気付かないうちに頑張りすぎて、めまいなどの体調不良となる事がありしばらく休部しました。その後、小学校は不登校ではありませんでしたが、時々早退をすることがありました。
中学生となり2年生の秋までは、学校、部活動、塾と頑張っていましたが、友達の何気ない一言が原因でしばらく学校に行けなくなりました。その後、他の友達が助けてくれて、行けるようになりましたが、3年生の6月からまた行けなくなりました。
不登校になって、まずどうしましたか?
学校に何度も行き先生に相談し、スクールカウンセラーの先生を紹介していただいたり、一時は別室登校もしましたが、授業に出れない自分への不甲斐無さから学校に行けなくなりました。その後、市の不登校児のための教室を教えていただき、学園にいくまで通っていました。
その時、家族として、一番困ったことは何ですか?
先の見えない不安から苛立ちがひどく自暴自棄になり、私自身子供とどのように接したら良いのか悩みました。
末っ子であったため、兄たちは何も言わず見守ってくれましたが、家族みんなの関係も心配でした。
子供の気分転換になればと親子で旅行に出かけたりしましたが、旅行中は元気でしたが、旅行後の生活では何も変わることはありませんでした。
頭痛などの体調不良となり、病院もいくつか受診しましたが、治らなかったのでどうしたらよいのかわかりませんでした。また、高校進学を控え、塾に通い勉強も頑張っていましたが、体調不良によりどこの塾も長続きはしませんでした。高校もいくつか見学に行きましたが、受け入れてくれる学校はないに等しく、いくら努力しても報われない現実を受け止めなければいけなかった時期は苦しかったです。
子どもの不登校の原因は、何だと思っていましたか?
最初は、友達との関わりからだと思いました。
また、それは、不登校の初期と、時間が経ってからでは同じでしたか?
子供自身、何事にも自信がもてなく、それゆえに無理をしてまで頑張りすぎて体調不良となり、これは本人の問題としてとらえなければいけないと思うようになりました。
友達からの何気ない一言が不登校のきっかけにはなりましたが、私たちがわからなかった問題を学園の先生たちに気付いてもらえて、中学生で見つかったことが結果的に良かったと思えるようになりました。
どうやって、元気学園を知りましたか?
私の主治医から、H先生(医師)を御紹介して頂き、選択肢のひとつとして学園を教えて頂きました。
連れて行ってみようと決めた理由は、何ですか?
今まで何をしても何も変わらず先が見えないときに学園のことを知り、学園のホームページを見て、今までとは違う理念で、子供を助けてもらえるのは、ここしかないと親子で思い、すぐに面談をお願いしました。
どのようして連れてきましたか?
我が家の場合は、子供自ら決めたこともあり、学園に連れていく大変さは、ありませんでした。
しかし、また以前のように長続きしない不安もありましたが、学園の先生方、先輩方に温かく受け入れてもらい、子供自身救われた気持ちになったようで安心しました。
ここに来て、親としてよかったこと
また、子どもの言葉や態度、行動で成長を感じたり印象的なこと
入学後、初めて面談に伺わせていただいたとき、子供が私たちを見つけた瞬間、大粒の涙をぼろぼろ流して私の心が一瞬揺らぎましたが、子供は学園で頑張る気持ちに変わりはありませんでした。
先生方のご指導で面談にいく度に頭痛などの体調不良がなくなり、以前の元気な笑顔の子供になったことが嬉しく、会いに行くことが楽しみになりました。
また、お互いに思いやりをもてるようになり、心が穏やかになりました。
心身ともに健康にしていただいたことに感謝致します。
面談で、先生方から子供のことを聞くたびに、私たちが何もわかっていなかったことに気が付きました。
親として何も理解してあげられず、子供一人で苦しんでいたことを申し訳なく思います。
もし、来ていなかったら?
高校進学も出来ず、心身ともに病気となり、家族関係も悪化して、親子共々先が見えない暗い生活を送っていたと思います。常に子供にピリピリ気を遣い、笑顔になることはなかったでしょう。
今、不安に思っている人や悩んでいる人へのアドバイス
時間は待ってくれません。様子をみるだけでは何も変わりません。
まず、迷わず親御さんだけでも元気学園に来て、学園の指導方法などをお聞きなられてはどうでしょうか。
突破口が見つかるかもしれません。
今置かれている環境を変えてあげることも、子供にとっては、立ち直る第一歩になると思います。
その他
うちの子は、天然とよく言われていました。当時は、私はそれほど気にしていませんでしたが、本人はお友達と理解が違うことにかなり悩んでいたようです。一人一人悩みなどが違う子供たちに対して、その子に応じた指導をしていただけるのは学園だけだと思います。
先生方は、目の前のことだけではなく、将来社会の中で生きていく力を身に付けてくれます。
学園に入学する当時は、考えられませんでしたが、うちの子どもは、学園を卒業後、大学進学し、来年には就職する予定です。