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高等部

高校生の不登校

高校生の不登校は、現在の学力と将来の希望によって、一人一人教育方法が異なります。
しかし、共通して言えることは、高校生はまだまだ伸びる時期であり、しっかりとした教育をすることで驚くほど立派に変身していきます。
元気学園の高等部では、寮生活により時間をかけられるメリットを最大限に活かし、不登校の原因を正しくとらえて、体力、学力、コミュニケーション能力などの総合的な実力をつけるために、「臨界期」を考慮に入れた積極的で熱心な教育を行います。

気分よく努力できる環境づくり

高校生の成長を左右する要素は、「ひたむきさの有無」だと考えています。
頭がよくても、この時期にひたむきさがないと、教育の成果が出づらくなり、成長のスピードは遅くなってしまいます。元気学園では、子どもたちが「自分はダメだな」と卑屈に思うのではなく、「気分よく努力できる環境づくり」に努めています。その結果、子どもたちは自分の未来のために再びやる気を取り戻し努力を始めます。


大学受験について

中学や高校で不登校をしていても、実力を一歩一歩着実につけて、大学に進学する道が元気学園では開けています。元気学園では塾や予備校とは異なり、一人一人に合わせて、教材、声掛け、勉強の進め方を工夫しています。

また、近年の傾向として、少子化により大学全入時代となったことから、不登校問題の先送りがなされ「大学での不登校」が急激に増加しています。学力の低い大学ほど中退率が高く、「3人に1人が不登校」というデータもあります。また、最大の問題として、大学での不登校は就職につながらず、そのまま「引きこもり」になってしまう人が多いのです。「引きこもり」の原因の第一位が「不登校」です。

大学合格はゴールではなくスタートです。受験は数日ですが、学校は毎日のことです。
元気学園では、大学での不登校や大人になってからの引きこもりを防止する観点から、「大学受験に必要な学力+α」の総合的な実力をつけることが重要だと考えております。

大学生になる前に、大学生活で困らない、さらにその先社会に出ても困らない総合的な実力を養っていくのが元気学園における大学受験の姿勢です。元気学園の高等部で着実に実力を養った結果、自信をもって大学進学や社会に出ていくことができることは、多くの卒業生たちが証明してくれています。

大学受験における指導のポイント

中学・高校の不登校から大学受験をするにあたって、元気学園では3つのポイントを意識して指導しております。

  • 入試を突破できるだけの「学力」をつける

    国公立大学、難関大学、医療系大学をはじめとする、文理両方の指導に対応しています。
    勉強の仕方から教え、一人一人に合わせて受験勉強を進めていきます。入試科目の選択から、受験校の決定まで、細やかなサポートを行います。寮生活により時間をかけられるメリットを最大限に活かしています。

  • 大学合格後も困らない「総合力」を身に付ける

    入試は数日ですが、その後大学に行き続けられるかどうか、こちらの方が難しい問題です。
    大学で不登校を繰り返さないように、総合的な実力をつけていきます。

    • 大学生活を送れるだけの「体力」
    • 人の中にいても疲れない「コミュニケーション能力」
    • 同級生と助け合える「コミュニケーション能力」
    • 食事や洗濯など、自分のことは自分でできる「生活力」
    • 大人になったら自分の生活は自分で支えるのだという「自覚」
    • 他人のスピードに合わせられる「協調力」
    • レポートや発表の能力
    • 課題を見積もる力
    • 完璧を求めない柔軟性

    など

  • 「プライドと実力のバランス」をとる

    「このくらいのレベルの大学に入りたい」 「将来は医者になりたい」
    子どもは、親の期待や職業の影響を無意識のうちに大きく受けています。
    はじめは「どうせ、自分なんて」と拗ねて隠していますが、実力がついてくるに伴い、本心を言い始めます。例えば、親が医師の家庭では、最初は「絶対に医者になる気なんてない」と言っているのですが、受験前になると、模試の志望校がすべて医学部になっていたりします。
    「プライドと実力のバランスをとる」ことは、子どもの心の核心にあるものです。
    プライドに合った大学に入れるよう、指導していきます。


高卒認定試験について

高卒認定試験は、受験科目が多いため、計画的に勉強していく必要があります。
しかし、小・中学校の基礎学力を身に付けたうえで、
高校2年生までの学習ができていれば、決して難しい試験ではありません。


一方、基礎学力に抜けが多い場合、高卒認定試験の勉強だけしても全く分からず、合格するまでに時間がかかってしまいます。そのため、元気学園では学年に関係なく分からないところがある場合は、基礎の基礎まで戻って、勉強の仕方から丁寧に教えていきます。

また、高卒認定試験の学習内容は、大学入試の学習内容と共通しているため、
高卒認定試験の準備をすることは、大学入試にとっても役に立つことになります

元気学園では、本人の性格や学力に合わせて、さまざまなアドバイスをしながら、目標を決め、
大学入試までのサポートをしていきます。


大学合格実績

元気学園では、毎年少ない人数の中から、国立大学や難関私立大学、医学部に合格していく子どもがいます。何年も勉強していなかった時期のある子どもたちですが、体を元気にするところからスタートして、脳と体の機能を高めながら、総合的な実力をつけた結果、努力の成果が実り、本人が誇りに思える大学に入学していきます。


卒業生からのアドバイス

最初に元気学園に来た時には、頭の中はぐしゃぐしゃで、勉強も何も手に付かない状態でした。
さらに、親子関係は険悪で、物事に対して、すべて否定的な考え方でした。

しかし、体調がよくなっていくのに合わせて、心も落ち着き、腰を据えて、物事に取り組めるようになってきました。
高校に行くかわりに、ここで過ごせて、いろんな事を学ぶことが出来ました。
日本国内や海外に出かけて、見聞を広めたり、いろんな仕事を体験したり、
普通の学生ではできない多くの経験をすることができて、とても実りのある時間でした。

来た頃に比べると、とても成長したと感じます。学力も、かなりのレベルに到達することができました。
今、こういう心理状態になれたことと、大学受験を迎えて、同級生と同じラインに立っていることが夢のようです。

後輩達へ

「焦ってイライラするのではなく、元気学園の生活の中でしっかりと実力を付けて、時機が来たら、全力をだせるように準備を整えるとうまくいくよ!」

とアドバイスをおくります。

後輩たちに、このメッセージを残していった生徒は、東京大学に合格しました。

<卒業生対談>

元気学園での
大学受験勉強について

不登校からの大学受験、先輩たちはどう乗り切っていったのか。勉強は?生活は?
元気学園での大学受験勉強について、卒業生たちの対談から、生の声を聞くことができます。

  • 元気学園に来たのはいつから?

    中1、中2、中3、高1などなど

  • 最初に相談に来たきっかけは?
    • 不登校で、家族との折り合いが悪く、お父さんとも仲が悪かったし、特におばあちゃんとの関係が最悪でした。その前から親が問い合わせていたようですが、実際に面談に来たのはその1年後です。
    • 不登校で、親がこのままじゃどうなってしまうか分からないから、近くではないけれど、相談してみようということできました。
      すぐに、体調不良を指摘されて、検査してみたら、全く予想していなかった結果で驚いて、「これは治さなければいけないな」と思いました。
    • 引きこもりで全く外に出ていなかったので、面談に来ようと一大決心して、外に出たのは実に1年ぶりのことです。寮があって、勉強ができるところ、大学に入っている人がいるフリースクールを探していました。
    • 最初は、母に促されて来ました。家から離れるというのがどうも嫌で、しばらくは母だけ学園に来ていたようです。最後は、母のあまりにもの熱意に「じゃあ、そうするか」と思って来ました。キャンピングカーで、学園のメンバーが家の近くまで来てくれたことがあって、その時に出会って、安心したというか、 これなら大丈夫と思ったので、母の熱心さに負けました。
  • 元気学園での大学受験勉強は?
    • 医学部に進学した先輩と一緒に寮にいた時期もあるし、寮の先輩たちをみていて、大学受験勉強をしている人も多かったので、受験とはどういうものか、だいたい予測がついていました。
      学園にいる限り、大学受験は、とても身近なことです。
    • ずっと、「何が何でも、いい大学に入って、見返してやる」と思っていました(^_-)。
      今は、それなりに、満足行く結果です。自分の将来を考えると、大学へ入学するより、大学をきちんと卒業するほうがずっと大事なんじゃないかなと思って、いろいろ考えて進路を決定しました。
    • 高校生活を元気学園で過ごして、本当に良かったと思います。
      もし、急いで学校にもどって、通常の高校に行っていたとしても、あのときの自分なら、また不登校になっていたと思うし、そうでなくても、毎日の生活するのがやっとで、今手に入れたようなプライドを満たすことができる進路は絶対に無理だったと思います。

      学園での勉強は、基礎からしっかり教えてもらいました。 元気学園に来る前、不登校だけれど塾には行っていたので、自分では、そんなに成績は悪くないと思っていましたが、勉強を始めると、穴だらけで、すごく抜けているところがいっぱいありました。それを認めるのが嫌で、先生には苦労をかけました。

      それでも、しっかり教えてもらったので、数年経って、成績が急に伸びてきたとき、ようやく、今まで指摘されていたことの、本当の意味が分かってきました。

      じっと机に座って勉強できるようになる時間が伸びたのもその時期で、 同時に、体の悪いところも治って体力がついてきたのと、あんなに悩んでいた頭痛がなくなり、朝起きが、日曜日にもできるようになったのとが連動しています。これが、 高三の春になった頃のことです。

      そこからは、何をしてもうまくいくような感じになって、自分でも不思議なくらい。そうなるまで3年近くかかったけれど、自分にとっては、その期間がすごく重要だったと思います。
    • 地元の進学校に入ったものの、勉強が大嫌いになってしまっていました。
      もう、一時は、鉛筆を持つのが嫌なくらい。
      学園に来て、まず、体調不良を改善することを最優先にして、そのほか自分の感情処理など、いろんなことをかえていきました。

      同時に、勉強できるような基礎作りを長くしていて、実際に受験勉強らしい勉強は1年くらいでしょうか。でも、その基礎のおかげで、途中嫌になることはすごく減っていたし、気分のむらも平坦になってきて、体力もついたし、集中力が長続きするようになっていました。
      おかげで、試験の結果だけに翻弄されずにやっていけました。
      そういえば、今入学した大学も、受験生の夏休み頃の模試の判定は、良くなかったです。でも試験を受ける度に、ちょっとずつ上がってきて、先生たちが、この調子なら大丈夫と、口先だけの励ましだけ でなくて、いろんな事を加味していってくださったので、やる気を失わずに済みました。
      そういう支えがなければ、途中放りだしてしまっていたかもしれませんし、目標の大学に通っている先輩に、勉強を教えてもらったり、大学の話を聞いたりできたので、それは、ものすごく有利でした。

      大学受験に必要なことは、勉強だけでないと思います。
      特に、不登校で、学校に行けなくなってしまった人にとっては、不登校になってしまった原因が学校生活にあるので、それを解決しない限り、次のステップに進むのは難しいです。

      先生たちから、そこをしっかりね!と、いつも言われていました。大学に入ってみると、言われたとおりで、「やっぱりそうだったんだ!!」という感じです。

      在籍していた高校の同級生にひけをとらない進路が開けたのが、高校時代の自信喪失からすくってくれたかな(^_^;)。 堂々と地元の友達と会えるようになりました。
  • 大学に入学してどうですか?
    • 集団行動は、あまり好きではないけど、元気学園の生活で慣れました。
      成績は良いです。とりあえず、うまくやっています。
    • 周りから、ちょっと変わっているところもあるけれど、それなりにできるし、ノートを貸してあげたり、勉強を教えてあげたりして、仲良くしています。やっていけそうです。

      今までうまくいかなかった自分がこうして、周りから受け入れられていくのは、本当にうれしいです。ここまで伸ばしてくれた学園の先生たちのおかげだと思うし、今医療の勉強をすればするほど、元気学園のシステムのすばらしさに感心します。

      学園にいた頃より、もっと尊敬するようになりました。元気学園では、普段出会えないような偉い方たちと会わせてもらったりしてきたので、そういう方々との関係も教えてもらって、大学の先生にもかわいがってもらっています。
    • 特に可もなく不可もなく、問題有りません!
    • 学校が始まって、とりあえず、にこにこしています。
      それに、みんな、しゃべるしゃべる!すごくしゃべるので、負けないように、頑張ってしゃべっていま す。授業のことは先輩に聞けば分かるので困ることはないです。

      この前の血液検査で、バランスが崩れていたけれど、心のバランスは大丈夫。安定しています。
      学園の後輩たちに、恩送りできるように、頑張って、チビッコたちのお世話します。
  • 親は何て言っているの?
    • 家族は、もう、喜んで喜んで。父は、本当に嬉しかったようです。
      母も、喜んで、親子関係が良くなりました。
      入学式には、おじいちゃんも来てくれました。
    • うちは、おばあちゃんが入学式に来てくれました。
      合格発表があって、父に電話したら、「ばっちりじゃないか!」と
      答えました。
      その一言で、ものすごく喜んでいるのが分かりました。

      人の役に立てるような学科を選んだことを父も母もとても喜んでくれています。以前進路の話を両親と先生と一緒にしている時、父が先生に、「この子に投資したものは、すべて惜しくないです。学園に払ったお金は一円たりとも惜しくない。この子にとって、一番良いことだと思ってやってきました。家族と一緒にいられないほど、険悪な時期が、どんなに家としても大変だったか。それが今は、そんなこともすべて超越するほど、成長したと思います。」という話をしていて、 嬉しかった。
      自分が頑張れば、家族が喜んでくれる。それに、成果がでるのがもう少しだから、このまましっかりやって、大学に入っても努力し続けようと思いました。
      できれば、さらに上に進学することをねらっています。まだ先のことですけど。

      今までと違ったことは、親族からの見る目が変わって、「やっぱり、やればできたんだね」と尊敬されるようになりました。前は、何だったのか・・・(^_^)
      元気学園に来る前に仲が悪かった祖母とは、今は、「孫の中でおまえが一番いい」と言ってもらえるようになりました。今思うと、あのときの私がおかしくて、祖母は正しかった(^^;)。今だから言えるんですけどね。
    • 祖父母から学園宛てに、「思いもよらず、合格をもらって、有り難うございます。」と手紙が来たと聞いて、「そんなに期待されていなかったのかな?」と。 みんなが持っていた今までの心配が、すっと消えたような感じです。
    • 父母は、「学園にきたからこそ、進路がどんどん開けていった。」といつもいっています。
      母は、喜んでいます。多分、飛び上がるくらい。
      何かにつけて、嬉しいね。有り難いね。先生たちのおかげだね。と口癖のように言います。

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