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不登校;学校に行けと言っても編、不登校学力の問題

社長の例に戻ると、経営難に苦しんでいる社長の会社を救済するには、
1.社長交代
2.公的資金導入
3.各部署の能力アップによる自力での会社建て直し
などの方法が考えられます。
1.社長交代から考えてみます。社長を不登校の子どもの頭に、会社を体に置き換えて、考えてみましょう。会社が立ちゆかない、ならば、「社長交代!」で、 頭脳の部分が変わると、急に社員の動きが良くなり、業績が良好になる企業が場合があります。では、その悪化の原因は何にあったのかというと、それは、社 長。社長自身が会社を止めてしまっていたからです。
子どもに対応させると、思考を司る部分、感情処理や、物事のとらえ方や考え方がおかしくなってしまっている状態です。元気学園で言い続けている「イヤの 壁」も自分自身が作っている壁であって、自分にとってものすごく嫌なことも、他人は、全くイヤじゃないのならば、それは個人的な問題です。
ただし、会社は社長交代ができても、人の体を分けることはできませんから、子どもの頭の部分を強化するには、理解力を高めたり、人に対する考え方を変えたりするということになります。
もちろん、勉強は無視できない不登校の大きな要因です。学校生活の大半は勉強に費やされていますから、親が思っている以上に、学力の問題は大きいと感じます。不登校の子どもたちをずっとみてきて、9割以上の子どもに学力の問題があります。それは、学校を休んでいて勉強していないことからきているものと、勉 強ができない(分からない)から、学校に行かないという両方の面を持っていますが、後者の比率がたいへん高いということも、念頭に入れておいてください。 また、成績は、属する集団のレベルによってずいぶん違います。中高一貫校の進学校ではビリだったのが、公立に転校したら上の方だということもよくあり、学 校によってずいぶんの開きがあります。では、その学力を遅れていると考えるか、問題ないと考えるかは、親子の属したい集団の位置によって違うということを 決して忘れてはいけません。また、その立ち位置によって、解決方法の選択肢が変わってくるからです。
本人のプライドも、考えに入れて下さい。また、今もらっている成績とは別に、理解力で考えてみて下さい。例えば、学生の頃、テストで悪い点をとっても、 「勉強していないからできなかった、もし、時間をかけたら、分かるに違いない」ということに対しては、やればできると予測できるので、絶望感は少ないので すが、「やってもできない」と思うことに関しては、たいへんな困難さを感じます。模擬試験ではマークテストも多く、カンでも点数がとれますから、理解力= 点数というわけではありません。点数に惑わされないこと、そこは注意点です。勉強ができなくても学校に毎日喜んで行っている子もいるのに対して、成績の良 い不登校もたくさんいます。それぞれの家庭で「これくらいの成績を取って欲しい」という基準は違います。子どもに何を望むか、「健康であればいい」、「学 校に行ってくれさえすればいい」、「行くからにはそれなりの成績であって欲しい」、「将来○○といった職業に就いて欲しい」と目的が違うので、先ほどの、 立ち位置によって解決法が違うということに繋がっています。子どもが動かなくなるのは、今の順位や成績だけでなく、未来に対する展望のようなものを持てる かどうかにも大きく関係してきます。
では、次には、公的資金導入です。


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