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不登校の家と社会の温度差

起きる時間も寝る時間、食べる時間も好き勝手。テレビや漫画を見て、疲れたら、ゴロンと横になる。

そんな家での生活と、学校とでは、全く温度差がある。

学校では、登校に始まって、時間通りに動く生活。移動教室があり、体育があり、日直に委員会。さらに、小テスト、発表、提出物など、次々にこなさなければいけない事が発生する。

トイレだって、自由に行くことは阻まれるし、大勢いる同級生とうまくやっていくのには、ずいぶん気を遣う。

放課後の部活では、先輩がいるから、少しは、敬語も話せないと、気まずくなってしまう。

家では、お母さんが、文句を言いながらでもお手伝いさんのように何でもしてくれる。

それに対して、学校では、すべて自分でしないといけない。

親の小言を聞き流しさえすれば、あらゆることにわたって、家は楽。もちろん、楽な方に魅力があるから、社会に出て行くのが億劫になる。

このように、家と社会の温度差が大きい場合、外の社会がより厳しく感じる。また、家の居心地が良い分、問題が長期化する可能性が高くなる。

それなら、「家も、厳しくすればいいのですね。」と言われそうですが、そう簡単には、10年以上に渡ってできあがった母子関係は改善されない。思い立ったように急に始めるのは逆効果。方針を決め、チームを組んで、時間をかけて変えていかなければならない。実際のところ、子供の方が親の扱いを知っていて一枚上手です。

何より、不登校や引きこもりというのは、学校や社会にいるのがつらいから家にいる。家に逃げ込んでいるようなもの。だから、学校や社会に居られるようにしないと、問題は解決しない。

ここでの教育期間を終了して、学校に行き始めた子が、 「元気学園に居たときは、自分はとても頑張っていているんだと思っていた。けれど、学校に行き始めると、あれくらい大したことなかったんだなって思います。それに、自分はイヤだなって思うことも、同級生たちは当たり前にやってしまいます。」と口々にいう。

「先生、学校のスケジュールに全部参加すると、かなり体力が必要ですよ」と逆に諭される。「それって、教えてあげた事じゃないの┐(´~`;)┌」と思うのだけど、相手は悟りの境地・・・・学校復帰したり、進学した子たちと、こういう話題が、よくあります。

家と社会だけではなくて、温度差は、家庭内にも存在する。例えば、お父さんとお母さんの温度差。お父さんは社会の温度と近いため、厳ししいと感じるものです。
逆にお父さんから見ると、子供が怠け者に見えるかも。そう感じる親御さんは、お父さんの不登校講座を読んでみてください。


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